当院では、動物と飼い主の方が安心して来院できるよう、日常的な清掃と衛生管理を大切にしています。見た目の清潔さだけでなく、次の動物が安心して診察を受けられる状態を保つことを基本としています。
当院の衛生管理におけるこだわりポイントを「日常の清掃」「タオルなどの洗濯」「水回りと器具の管理」の3つに分けて解説いたします。

日本猫
秋田犬

日常の清掃

動物病院の床面は動物の皮脂や体毛、埃などで大変汚れやすい環境であり、日常の清掃が甘いとあっという間に汚れが定着して黒ずんでいきます。
当院ではPanasonic社の「MC-NX810KM」という掃除機を使用しています。こちらのモデルはヘッド部分からマイクロミストを放出することで床の皮脂汚れ・ハウスダスト・菌などの除去に効果があるとされており、当院でもその効果を実感しています。

掃除機「MC-NX810KM」

さらに週1回の頻度でスチームクリーナーによるモップ掛けをすることで、掃除機だけでは取り切れなかった床の汚れの除去と殺菌をおこなっています。

スチームクリーナー

タオルなどの洗濯

動物病院の業務では血液や糞尿で汚れたタオルが出てくるため、洗濯の方法はとても重要になってきます。当院では「二槽式洗濯機」「過炭酸ナトリウム」「ガス乾燥機」を使用することで、洗濯物の洗い上がりは日本一清潔だと自負しています。

二槽式洗濯機は今ではほとんど見ることのなくなった古いタイプの洗濯機で手間がかかるというデメリットがある反面、洗浄や脱水が強力・漬け置きが容易・洗濯槽にカビが生えづらく清潔…などの利点も多くあり、動物病院での業務には適しています。
当院では、高濃度の浸け置き洗浄を行えることから、あえて二槽式洗濯機を使用しています。全自動洗濯機では難しい強い撹拌と十分な浸け置きを両立できるためです。日本農業新聞の記事でも全自動式で洗剤や漂白剤を使用した時よりも、二槽式で水だけで洗濯した方が汚れ落ちが圧倒的に良かったことが示されています。

二槽式洗濯機による洗濯洗浄

市販の洗濯洗剤は、溶け残ったり繊維に残留した際に皮膚への刺激や雑菌の餌になりかねません。当院では酸素系漂白剤である過炭酸ナトリウムをお湯で溶かし、洗濯物を40分以上浸け置きしてから洗濯をおこなっています。この方法により菌やウイルスの殺菌・汚れや臭いの分解を十分に期待できます。
また、過炭酸ナトリウムは水に溶けやすいので溶け残りや残留はほとんどなく、万が一残留していても自然に分解される無害なものです。

洗い上がった洗濯物はガス乾燥機でしっかり乾燥させています。洗濯物を干して自然乾燥させる方法では菌が繁殖していわるゆる「生乾き臭」がしたり埃が付着したりするので、衛生管理を考えたら乾燥機は必須と言えます。

水回りと器具の管理

シンクの排水口などの水回りは一般家庭でも汚れやすい場所ですが、動物病院においてはより厳重な衛生管理が必要です。排水口の汚れを放置すると、ペットフードの残りカスが流れてきて栄養豊富→雑菌が繁殖してバイオフィルム (シンクのぬめり) 形成→低濃度の抗菌薬が流れてくる→薬剤耐性の獲得、といった機序で容易に耐性菌の温床になってしまいます。これを防ぐには定期的にブラシを使って清掃をおこないバイオフィルムを物理的に破壊するしかありません。

排水口のゴミ受けなどの洗浄には食洗機を使用しています。食洗機は手洗いでは使用できない強い洗剤と高温のお湯で洗浄できるので洗い上がりが非常に衛生的です。

食洗器による高温洗浄

手術器具などのより厳重な衛生管理が必要な器具は、超音波洗浄機と食洗機で汚れを落としたあとに121℃の高圧滅菌をおこなって微生物を完全に不活化しています。

小型包装品用
高圧蒸気滅菌器
YS-A-C108

以上、当院における衛生管理についてご紹介しました。
ここには書かなかったこだわりポイントもあったりしますので、気になることがありましたら診察中でもお気軽にお尋ねください。


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